このウェブサイトは19205月に大阪で設立された帝国キネマ演芸株式会社(帝キネ)の活動をまとめたものです。創業から約11年のあいだに製作公開された作品の情報を公開しています。作品名、公開年月日、種別、巻数、監督、撮影、主要俳優、封切り場といった基本情報に加え、『キネマ旬報』に掲載された作品の紹介批評記事も載せています。

作品情報は東大阪市史紀要『帝国キネマの興亡』13巻、柴田勝(大森勝)『帝キネ映画の記録』と『映画と共に中川紫郎の記録』、『キネマ旬報』、日本映画データベース(Y. Nomura)、日本映画情報システム(文化庁)、帝キネ関連雑誌、映画館プログラムから採集し、最終的に大阪と東京の新聞で確認しました。

作品情報のほかに、帝キネがどのような会社だったのかを示す貴重な資料として帝キネ関係者の記念撮影写真や営業報告書、関連雑誌、契約映画館、歴代撮影所、俳優、帝キネ関連のポストカードや映画館プログラム、広告、レコード、小説などを集め、帝キネの全体像を多角的に把握できるようにしました。

スタッフの名前は『キネマ旬報』に依拠し、旧字は新字に改めました。名前が複数ある人は帝キネでの使用頻度の多い名前に統一しました。例えば押本七之助、押本七之輔は押本七之助、富沢進郎、富沢進太郎は富沢進太郎、中川紫郎、中川紫朗は中川紫朗、森本登良男、森本登良夫は森本登良男、池田千太郎、池田専太郎、池田仙太郎は池田専太郎、鍋本栄一、鍋本栄一郎、鍋本英一、鍋本英一郎は鍋本栄一郎に統一しています。

なお、このウェブサイトは笹川慶子(関西大学文学部教授)による科学研究費助成事業(課題番号18K11831)による研究成果の一部として公開しています。